地区ガバナー挨拶

333-E地区 2025-2026年度地区ガバナー 若林 純也
ライオンズクラブ国際協会333-E地区
地区ガバナー 若林 純也

2025-2026年度 地区ガバナースローガン

〈MISSION1.5   IMPACT!〉

〈地区ガバナー方針〉

1. Mission1.5 〈会員強化・組織強化〉
2. LCI・LCIF 〈地域と国際〉
3. Impact 〈影響・効果・衝撃〉
4. Action 〈行動・改革・チャレンジ〉
5. Enjoy 〈集まる・楽しむ・奉仕する〉
6. Diversity 〈多様性・新時代ライオンズの創造〉
7. We Serve 〈8つのグローバル重点分野とSDGs〉

〈方針・行動・目標値詳細〉

・ 地区会員純増 150人
・ 新クラブ結成 2クラブ
・ LCIF 地区寄付額 $510,000
・ 女性会員率 30%、女性役員登用率 30%
・ 地区内同日開催 100%例会チャレンジ
(10月8日(水) ライオンズ奉仕デー)

1. Mission1.5 〈会員強化・組織強化〉

世界にライオンズクラブが誕生したのが1917年、その後1952年に日本にライオンズの火が灯り、その40年後1993年会員数は168000人でピークをむかえ、以降30年間で会員は7万人減少し現在は10万人を切りました。ライオンズだけに限らず、皆さんの地域においても団体等の会員減少の問題は感じられているところと思います。長い間言われ続けてきた会員減少の問題ですが結果として30年間歯止めをかけることができていませんから、この問題はそれほどに大きく解決は難しいとどこか諦め感がある人もいるかもしれません。

しかしご周知のとおり会員減少に歯止めをかけなければ奉仕は縮小しライオンズクラブが地域に存続していくことができなくなります。地域(世界)にライオンズクラブの奉仕活動を必要とする人が居る以上、ライオンズクラブはこの難しい課題に果敢に挑んでいかなくてはなりません。

この問題を解決するため、世界のライオンズクラブの現在の会員数132万人を2027年7月1日までに150万人にするという Mission1.5 が2023年ボストン国際大会で決まりました。地域のライオンズクラブが会員増強されなければ世界のライオンズクラブの会員が増えることはありません。長い間打破できずにきた会員減少をキャビネットとクラブが一丸となり叡智と情熱をもって地域のため、クラブのためこのチャレンジに挑んでまいります。

2. LCI・LCIF 〈地域と国際〉

ライオンズクラブは組織運営のLCI(ライオンズクラブ国際協会)と奉仕活動を行うLCIF(ライオンズクラブ国際財団)の両輪で運営されています。クラブで言えば運営と奉仕活動で部署や予算が分かれていることと同様の仕組みです。国際協会は世界200か国以上5万クラブ、会員数132万人の巨大組織ですから、効率的にこの2つに組織に分かれライオンズクラブは成り立っています。

LCIはわたしたちが定期に納める国際協会費で運営され、LCIFはわたしたちが行う寄付によって日本も含めた世界各地に奉仕が行われています。したがって、わたしたちがLCIFに寄付を行わなければ世界に対する奉仕が行き届かなくなってしまうことになります。現代は多くのNPOなど奉仕団体がありますが、どの組織も運営費捻出のため寄付の一部は経費として消費されますが、LCIFでは資産運用やLCIとの連携によってわたしたちの寄付は経費消費されることはなく100%世界や子供たちを救うことに使用されます。これが実現されているのは世界でライオンズが唯一であり、それはとても素晴らしく誇れることです。

国際協会やLCIFは遠くよく分からない、関係ないと思われている人もいるかもしれませんが、国際協会の目的に賛同し国際協会のチャーターを受け誕生したのがクラブですからクラブに所属するわたしたち自体がLCIでありLCIFを支える立場であり、国際協会は遠くの団体ではなく、わたしたちが国際協会LCIそのものとなります。

LCIであるわたしたちは自クラブ以外の市外、県外、国外のことは関係ないということではなく、世界へも同時に貢献し参画していただくことはライオンズクラブとして当然のアクションと言えます。事情によりクラブ活動に参加できないとしても、会費を払いLCIFに参加するだけで国際協会を支え、世界各地で奉仕活動を行っていることになります。国際大会に参加しLCIFへ寄付を行うことは、わたしたちはLCI(ライオン)として当然のアクションとなります。

国際大会、OSEALフォーラムに参加し方針を知り、世界のライオンズを感じてください。そこでしか体感することのできない素晴らしいライオンズを発見することができます。クラブ活動、地域活動を行うとともにLCI、LCIFに対しまして強く参加いただきますようよろしくお願いいたします。

3. Impact 〈影響・効果・衝撃〉

ライオンズクラブは世界最大の奉仕団体であり影響力があります。今後も素晴らしい奉仕活動を続けていくため、LCIは国際社会におけるライオンズクラブのImpactを重要視しています。影響力(Impact)とは、組織の規模(会員数、予算)であったり充実した内容の数多くの奉仕活動であり、必要な時に必要とされるだけの奉仕活動を行ってきたこれまでのライオンズクラブのImpactを維持していくため世界の会員を150万人にする Mission1.5 が最重要方針として決定され日本(茨城)においてもこの重要な目標を達成していく必要があります。

この状況を打破し活気あるライオンズをつくっていく基本は良いクラブをつくり良い奉仕活動をしていくことに尽きます。社会からライオンズクラブを見た時、是非ライオンズに入ってみたい、一緒に活動したいと思ってもらえるImpactあるライオンズづくりが必要です。年会費はどうか、クラブは楽しいか、為になるか、奉仕事業は自己の満足やスキルを高め満たし自身や地域も感動するものであるか、戦後まもなく立ち上がり70年と長きにわたり成長発展してきたライオンズクラブは、どこか形骸化していないか、慢性化していないか、情熱とImpactをもって新たなライオンズクラブの変革へと取り組んでまいります。

4. Action 〈行動・改革・チャレンジ〉

ライオンズクラブに所属されている以上、クラブ例会や定期の奉仕活動など少なからず何らか行動されていると思いますが、そこに毎回楽しみや嬉しさ、感動や気付きなど自分に対するメリット(満足)はありますでしょうか。決められた会合に何となく出席しているだけになっていたり、または出席が飛んでしまったりしていないでしょうか。給料を得、義務として出社し自身にとって一番重要な会社や仕事と違い、「我々は奉仕する」というただこのひとつの信条のためライオンズクラブに集まり会費を払い自分の限られた大事な時間をライオンズに注ぐわけですから、ライオンズクラブは会員にとって楽しく素晴らしいものであるべきです。

年度の計画を立て計画のとおりに1年を運営していくことは重要なことですが、ライオンズは単年度の連続であるが故、前年踏襲で変化が難しくクラブや奉仕が新鮮さに欠け一年を過ごすだけで手いっぱいになってしまうなど慢性化に陥りやすいため、一会員の立場でも役員の立場でも、ライオンとして自身に与えられたその1年をクラブづくりや自身の楽しみのためライオンズとして精一杯Actionをお願いいたします。

今年は仕事もライオンズも全力で頑張る! 今年はライオンズはちょっとお休みするけど新会員をライオンズに入れた、などそれぞれに自由なペースのライオンズであって良いと思います。大事なことはライオンズクラブはわたしたちが好きなものであり続け素晴らしいものであり続けるため、全会員が自分なりのActionを期待します。

5. Enjoy 〈集まる・楽しむ・奉仕する〉

ライオンズにおいて楽しいということは必要不可欠なワードです。解釈を間違えないようにしなくてはならないのは、楽で簡単な奉仕活動だけしていたら効果やImpactはなくライオンズの活性はありません。良い奉仕や重要な奉仕を行うことは楽や楽しいことだけではなく努力や苦労のうえ対価(効果・楽しさ)が発生すると考えます。

ライオンズに入ったおかげで懇親会ばかりで楽しい、だけでもライオンズに入会した目的において問題があります。例会や奉仕に参加したら多くの仲間に出会い、楽しく為になった等となるためにライオンズクラブに多くの仲間がいることが重要で、それにはまず自分が参加しないと場は創出されません。その日はすでに予定がはいってしまっている、、と自身の予定だけで動くのではなくライオンズに入会したからにはちょっと無理して予定調整し何とか参加いただければ自身のスキルアップであったり、参加するだけで自身が「他の会員の楽しさを創出している」ということになります。ライオンズにおいて重要なポイントは「We Serve」と「集まる・楽しむ・奉仕する」このシンプルな2点と考えます。みんなで集まり楽しみましょう。

6. Diversity 〈多様性・新時代ライオンズの創造〉

世界にライオンズが誕生してから100年、日本でライオンズが発展してきて70年、ライオンズクラブは社長の集まりと思われていた時代と時代は大きく変化しました。これまで長年で固まってきたライオンズは新たな概念でどうあるべきか考え、是々非々で新たなライオンズ創造に今年度のわたしたちが果敢に取り組んでいかなくてはなりません。

ライオンズに必要なことは「われわれは奉仕する」というモットーと入会は招請であるということが基本であり社長でなくては入会できないものではありません。現役を退かれたシニアチームや、経営者以外のメンバー、女性会員、趣味の会など、幅広い人たちがライオンズに入会しともに活動できる門戸を開く必要があり、これには支部やSCPの活用や、高くない年会費の設定や厳格な例会ではなくカジュアルなクラブ、奉仕活動資金は年会費からの捻出ではなく奉仕活動や企業寄付等で得るなど、ライオンズにこれまでにないActionをおこしていく必要があります。会員を増やすことが目的ではなく、ライオンズクラブはあくまでもWe Serveであり、今後もライオンズクラブは多くの仲間と楽しいものであるため、わたしたちはLCIとしてDivercity推進を力強く進めてまいります。

7. We Serve 〈8つのグローバル重点分野とSDGs〉

8つのグローバル重点分野とSDGsの項目については別紙を確認いただきたいと思いますが、この中から2つのことには取り組んでいただきたいというのがLCIの方針です。とはいえこれらのカテゴリーは青少年健全育成や献血、献眼、視力など、すでにどのクラブでも実践されていることですので、新たに何かをしていただきたいということではなく、わたしたちはLCIとして意識し世界の132万人の会員とともにこれらに力強く取り組んでいるという事実のうえライオンズのImpactを発展させることが目的でありますので、LCIの方針を知っていただき強く意識し、ライオンズクラブのL字の誇りを胸に刻み日々のライオンズ活動に邁進してまいりましょう。

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Conclusion

ライオンズクラブは単年度の連続で、その積み重ねで長い歴史がつくられ、そしてこれからも長い時(歴史)が刻まれていきます。会員それぞれに仕事や家族、人生があり、個々のストーリーが集結しライオンズクラブとなり多くの奉仕活動が展開されており、これはとても崇高で素晴らしいことであります。単年度の連続だからこそ、全力で走るとき、ちょっと力を抜くとき、方向を変えてみるとき、それぞれが自由に様々な手法、技法を用いることができ、それがライオンズの良さであり強さで素晴らしさです。2025-2026年度が皆さんのストーリーがより楽しく重要なImpactある1ページとなりますよう心よりご祈念しております。